若蔵2022 日本酒で醸す酒
左から、中山・石井・執行・片田
メンバー紹介
企画部 中山 
広報業務・商品POP等の製作関連を担当。
製造部 石井 
清酒製造全般を担う醸造家。
営業部 執行 
旭川市内と道東の営業を担当。
製造部 片田 
清酒製造を担う製造部を担当。
「若蔵2022 日本酒で醸す酒」商品コンセプト
6年目となる今作は、「至福のひと時を、大人な若蔵で」をコンセプトに、
食中酒というよりは、プライベートな時間にゆっくりと味わってほしい…という想いから、濃醇な味わいの日本酒に挑戦!
秘訣となる製法は、高砂酒造としても初の試みとなる「醸醸仕込み」です。
デザインは、ゆっくりと味わうウイスキーを連想させる色味で落ち着いた雰囲気を演出。
照明を少し落としておうちバー気分で…
お気に入りのグラスに氷を浮かべて…
本を読みつつジャズでも聴きながら…
若蔵をゆっくりと飲みながら過ごす至福の時間に、ぜひ酔いしれてください。
6年目の新たな挑戦
商品名の「日本酒で醸す酒」と聞いて、日本酒フリークの方はピンとくるのではないでしょうか?
今年挑戦したのは「醸醸仕込み(※)」と呼ばれる製法で造った日本酒です。
※通常の仕込みは、原料(米・米麹・水)を3回に分けてタンクに投入し発酵させていきますが、醸醸仕込みはこの3回目の投入の際に“水ではなく日本酒を使用する”というものです。日本酒を贅沢に注ぎ入れることで、発酵がゆるやかになる為、本来であれば酵母の力でアルコール分解されるはずだったお米の糖分がそのまま残り、非常に濃厚でとろみのある日本酒が完成します。
仕込み方法だけ見ると簡単そうに感じるかもしれませんが、この製法は高砂酒造としても今まで経験が無かった為、醸造する上での必要データが全くない状態から始まり、とても苦労しました。数少ない文献を頼りに醸造に着手し、一種の賭けのような作業となりました。
「水の代わりに日本酒を添加する」ことによる弊害を想定し、製造計画段階から出来うる限り酵母に与えられるダメージを軽減させる方法を考慮しました。
その手段の一つとして、お酒の元になる酒母造りに「生酛(きもと)」という製法を採用しました。現在の主流である「速醸」酒母よりも複雑で手間暇がかかり、完成するまで約2倍の時間を要しますが、一般的に「生酛」の方が力強い酵母になるとされています。
一番緊張したのは、タンクに日本酒を大量投入する瞬間です。
手をかけて潤沢に培養した酵母(アルコール醗酵に必要な菌)が突然、濃糖・高アルコール条件に晒される為です。日本酒を投入したことにより酵母が減少しすぎて醗酵が止まり、日本酒にならなかった場合、約1か月かけて準備してきた酒母や米麹・蒸米など使用原料を全て廃棄することになってしまいます。
そんな可能性もある中、投入2日後には泡が出てきて無事に醗酵を確認でき、そして順調に醗酵を終え搾ってみると、かなり濃厚・芳醇な味わいで驚いたことを覚えています。
原料米は北海道産米「きたしずく」、添加した日本酒も「きたしずくの純米酒(60%精米)」を使用しています。
味わいは、濃醇で奥行きのある甘さがあり、甘いですが酸味がしっかり効いているので嫌な後味は残りませんし、香りは控えめにほんのり香る上品な口中香があります。日本酒が得意ではない方でも非常に飲みやすく仕上がっています。
ストレートで呑む…
食後にデザート感覚で楽しむのがおすすめです。コク深い贅沢な味わいがあるため、良く冷やしてシャンパングラスなどでゆっくり飲むと、この特徴をご堪能いただけると思います。
水や氷で割って…
お好みの濃さで飲むことができる、数少ない日本酒でもあります。特色ある甘みを活かし、アイスやフルーツ、ヨーグルトなどにかけても新たな面白さがあることでしょう。
ただの甘口な日本酒ではありません。この贅沢な日本酒をプライベートタイムのお供にいかがでしょうか。
他にはない深い味わいを是非お楽しみください。
(製造部 石井)